2026.10.01
雨・湿気と腰痛の関係
今年の秋は、例年とは随分違った天候が続いています。
特に関東では9月に入ってから雨が降り続け、東京都心では9月の全ての日に降雨を観測するという、記録的な長雨となりました。
当院では「身体が重だるい」「腰が痛い」などの症状で来院される方が増えたように感じられます。
では、何故雨が続くと「腰が痛い」「身体が重い」と感じる人が増えるのでしょうか?
その一つとして考えられるのが、長雨による生活習慣の変化です。
長雨で『動かない時間』が増えていませんか?
雨が続くと『外出する時間が減る』『散歩や運動をしなくなる』『身体を動かす機会が減り、家の中でじっとしていることが増える』などの生活の変化が起こりやすくなります。
身体を動かさない時間が長くなると、体幹や股関節周辺の筋肉がこわばりやすくなります。
そのような状態で『椅子から立ち上がる』『落ちたものを拾おうとする』など、ちょっとした動作をした瞬間に、「グキッ!」と腰を痛めてしまうことがあります。
『長雨で活動量が減る』→『身体がこわばる』→『腰や背中を痛める』
という流れで、雨によって運動の機会を奪われることが、身体の不調を引き起こす原因となりえます。
『湿邪の影響』
東洋医学の世界では湿気は『湿邪』と呼ばれ、身体に悪影響を及ぼす原因とされています。
外の湿気が強すぎると、体内の余分な水分をうまく排出できなくなり、『腎』のエネルギーを消耗してしまいます。
東洋医学における『腎』は水分代謝や生殖器を司る重要な臓器です。
これが弱ると『身体のだるさ』『むくみ』『腰痛』『尿のトラブル』などの不調が現れやすくなります。
湿気による『腎』の負担を減らすには
『適切な水分補給』
のどが渇く前に水や麦茶をこまめに飲む。
ただし、経口補水液を日常的にがぶ飲みしてしまうと、塩分過多で却って腎臓の負担になってしまうため注意。
『湿度の調節』
エアコンの除湿機能などをうまく使い、50~60%の快適な湿度を保つ。
『身体を冷やさない』
湯船にしっかり浸かり、特に下半身を温め、腎臓周辺の血行を促す。
『腎を補助する食べ物を意識して摂る』
ハト麦、小豆、冬瓜、きゅうりなどの食べ物や、腎を補うとされる黒豆やひじきなどの「黒い食材」を食べる。
長雨のときこそ「少し動く」ことが大切
雨だからといって一日中じっとしたりせず、意識して運動をすることが大切です。
かといって激しい運動をする必要はありません。
『室内で軽くストレッチする』
『湯船に入って身体を温める』
『同じ姿勢を長時間続けない』
といった、簡単なことから始めてみましょう。
注意すべきなのが『何日も身体を動かしていなかったのに、突然いつもどおり動く』というパターンです。
長雨が続いた後に天気が回復すると、庭仕事や掃除、買い物など溜まっていた仕事を一気に行いたくなる方もいらっしゃると思います。
そんなときこそ、ゆっくり身体を動かして徐々に身体を慣らしてトラブルを避けることをお勧めします。