2025.09.18
家庭でチェックできる舌診
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
季節の変わり目に加えて夏の疲れもあり、ご自身の健康状態が気になるかと思います。
今回は、舌の様子を見てご家庭で簡単にチェック出来る、舌診についてまとめてみました。
観察方法:舌を軽く出して、無理に伸ばさず自然な形で観察します。
舌の『先・左右・中央・奥』を見て、五臓の様子をチェック。
舌の先端:心・肺(精神状態や呼吸器官)
舌の左右:肝・胆(ストレスや消化機能)
舌の中央:脾・胃(消化器官)
舌の奥(舌根):腎・膀胱(下半身や慢性的な疲労)
舌の色
ピンク色:健康的な状態
白っぽい色:血や気の不足。疲労・冷え・栄養不足。
強い赤色:体内に熱を持った状態。(炎症・ストレス・過労・睡眠不足など)
暗い色、紫色:チアノーゼ・血の巡りが悪い(瘀血)・冷え
苔のつき方
薄い白苔:健康的な状態
厚い白苔:消化器官の働きが低下。冷え。
黄色い苔:身体に熱が溜まったり炎症が起きたりしている状態。
苔が剥がれている:体力や気の低下。栄養不良。
舌の形や大きさ
肥大化し、腫れているように見える:身体に水分が滞り、むくんでいる状態。
細く痩せている:栄養不良・体力低下。
縁に歯形が付いている:慢性的なむくみ。胃腸の機能の低下。
乾燥してひび割れしている:水分不足。栄養状態の悪化。発熱。
湿ってべたべたしている:消化機能の不調。水分代謝機能の乱れ。
舌診は特に道具も必要なく、ご家庭で簡単に自身の状態を把握できる優れた手段です。
「なんとなく体調がいつもと違うな~?」と感じたら、鏡を見て舌の様子をチェックしてみて下さい。
多少大雑把でも身体の状態を自覚できると、その後の体調管理が断然しやすくなりますよ!
例:黄色い舌→熱性の症状なので、暴飲暴食や香辛料、カフェインを控える等。